介護士シュカの読書メモ

認知症、介護の本etc... 読んでみた

『非正規介護職員ヨボヨボ日記』

 

50代半ばにて初任者研修を受講し、介護職員になった真山氏の実体験。

関わった利用者さんの様子がリアルに描かれている。著者自身は色々な職業を経験し、社長、オーナーと言われる立場の時もあったが、曰く失敗しハローワークで研修を受け、非正規で介護職員をしているとにこと。「この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことは全くない」とカバー折り返しに書かれています。

排泄介助のリアル、利用者が話し続ける自慢話、利用者から野セクハラにモンスターファミリー。淡々と接している様子に感じられる文体という印象。古参の施設の職員(この人がいないと回らない御局様のため、いじめ、パワハラに行うものの、施設長は注意できない)への不満もリアル。どこでもこういう人がいてみんな辞めていくと言う。ただ、実際の仕事はできる人物で、フォロー的なコメントもあります。

シュカ's MEMO

淡々と利用者、職員の様子が書かれていて、介護が辛い大変という印象でもないけれど、こういうことがあるんですよ、という著者の「日記」という感じがしました。

介護を通じて感じて感じたことが少しずつ伝わります。

誰でも最初は初心者。そこで何を見て何を感じるか、ベテランの見方とは違ったものがあります。色々な人と色々な人生の関わりが垣間見れます。

良かった、いい話とまとめるのではなく、見た出来事という感じです。

彼らの人生に触れられることが喜びなのだ(あとがきP204)

私もこのあとがきに共感しています。介護の仕事とは、そこに興味を抱くか否かで違って来ると感じました。

 

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